ダラ奥こしあんの家族大好き!

未就学児×2と姑とのギリギリな日々を綴ります。松江塾ファン。

【速報】初合格!しかし…

今回のペナテスト、-2で初めての合格が出た。

合格が出たのだが、息子は授業後「合格してない…!!!かあちゃん嫌い!!!!!!」と小一時間キレ散らかしていた。

ペナテスト合格の報を聞いてお祭り騒ぎだった家族も息子のキレっぷりにはお通夜状態となり、夫に至っては「いい加減にしろ!!!」と珍しく声を荒げていた。

またしても原因は私…

遡ること10時間ほど前、今朝の事である。

今日は息子の勉強を夫が見る事になっていたので、朝食時に「自学と毎日の課題、ペナテスト対策、今日はやる事が盛り沢山なので時間に余裕がない」という話を息子や夫に伝えていたのだが、2人ともどこ吹く風とばかりに私の話を聞き流していた。

これはアカンやつ、と分かっていたのだが、余裕ぶっこいて飯を食っている2人には痛い目に合わなければ学ばないと思い、小言を言いたくなるのをグッと堪えて溜まりに溜まった家事を片付けに部屋を後にした。

数時間後

昼食の準備中、気になって様子を見に行くと、そこには夫によじ登る娘と夫の膝の上でふざけ切っている息子がいた。

ペナテスト対策は勿論の事、他のものも殆ど終わっておらず、遊びの合間にちょこちょこと問題を解いているような状態であった。

やはり、息子は夫といると勉強に身が入らない。どうしても遊んでしまう。

夫と息子のだらけっぷりに苛々が募っていた私はここから勉強の伴走を変わる事にした。

授業30分前

やっと、ペナテストの対策に手を付けたのが30分前。遊びの気分が抜けない息子は、授業やテストのプリントを解き直している最中に、あろうことか、ブロックで作ったヘリコプターで遊び始めたのだ。

これには私もキレた。息子の手を掴み、ヘリコプターをおもちゃ箱へ投げると鉛筆を持ち、姿勢を正すように息子へ伝えた。

ヘリコプターは箱にぶつかってバラバラになってしまったが、そんな事はどうでもよい。今は目前に控えたペナテスト対策に集中させねばならない…!

しかし、これがいけなかった。バラバラに散らばるヘリコプターの残骸が後々の息子ブチ切れに繋がってしまったのだ…。

ペナテスト本番

息子はテストに集中していた。

普段後回しにして時間切れになる三語短文の問題にも着手できた。時間ギリギリに問題を解き終わり、最後の最後に名前を記入すると、息子は「できたー!!!」と会心の笑みでPCの画面に向かって叫んだ。

そんな息子の様子を見て、私も同室にいた義母も「今まで見守り続けて良かった…」と安堵のため息を吐いた。

授業中は真島先生やくみ先生の言う事を聞きながら、プリントに絵を描いたり、笑ったり、とでも楽しそうに過ごしていたし、最後のテストもペナテストの時と変わらず集中して問題を解こうと頑張っていたのだ。

噴火

最後のテストを解き終わって、いざ提出というタイミングであった。ペナテストの結果も出ていたので、息子に合格だと伝えた後、皆でワイワイと喜びを分かち合っている最中に息子はなんの前触れもなくキレた。

ペナテストという単語が出た瞬間に、息子の目の色が変わり、私の方を睨みつけたかと思うと、冒頭のような状態になってしまったのだった。

鎮火までの1時間

息子はキレたまま、私たちに不満をぶつけ続けた。怒り心頭の息子に対して、会話を試みようとしたが、息子はあらゆる事柄に対して否定を繰り返し、手が付けられない状態にまでなってしまった。この段階では息子の口からヘリコプターの名前は出ず、何が息子にとって問題だったのか分からなかった。

だが、怒りの矛先は私である。夫は息子が落ち着くように、一旦、私と息子を引き離してくれたのだが、それでも収まらない息子は数分経ってから私の所まで来て、ここでやっとヘリコプターの話になったのだった。

息子には素直にヘリコプターを壊した事を謝ったが、息子はそれでも気持ちが収まらず、腹の底から唸り声を上げながら三白眼で私を睨みつけた。視線で殺せるならやってると言わんばかりの目だった。

私は苛々が募った結果の行動だった事を息子に説明したが、だからと言って壊してよいわけではないのは分かっていた。あの時は時間が足りないという焦りで、私は物に当たってしまった。

しかし、ここまでネットリ長々とキレられるとこちらも理不尽な気持ちになる。

禁じ手だが、私は話をすり替えた。息子がなかなか勉強をしないで遊んでいたからヘリコプターを投げたのだと言った。つまり、息子が悪い事をしたからヘリコプターを壊したという事にしたのだ。汚れちまった大人の常套手段、話のすり替えと逆ギレである。

キレ散らかしていた息子はムグッと言葉を詰まらせると部屋を出て行った。1時間ぶりに静寂を迎えた部屋で私は清々とした気分の後で虚しい気持ちになった。

同室にいた義母は息を殺して存在感を消していたが、息子がいなくなると「やっと終わったねぇ〜」とホッとした顔をしていた。そして「キレるのは仕方ないよ」とどちらに向けて言ったのか分からない言葉を残して寝てしまった。

どうすれば良かったのか…

まるで夜中の海に放り出されたような気分で落ち着かない気持ちのまま残った家事を片付けていると、息子が風呂から出てきた。

風呂上がりの息子は上機嫌で茹でたての玉子のようにツルッとしていた。夫と娘と3人で風呂に入っていたので、夫が息子と何かしらの話をしたのだろうと思っていたのだが、風呂上がりの夫に話を聞くと「何もしてない」との事だった。

息子の気分が落ち着いたのは未だ謎であるが、息子は寝る前に私に向かって「最後に100点取れたよ」と言った。

何の事かさっぱりわからないので、何故100点なのか訊いたのだが、息子曰く、キチンと風呂を出た後に寝る準備をしたので100点、との事だった。

息子は今回のペナテストを、先週から「全部丸にしたい(全合)」と言っていた。しかし、結果は-2点で、息子の思うような点では無かった。

しかし、私たち家族は今までの息子の勉強に対するあゆみを全て見て来た上で、この結果はとても素晴らしいものだと本気で思っている。

息子の「寝る前の支度で100点」は、結果に対する自分と家族との温度差を埋める為に、そして直前まで言い合いをしていた私を宥める為の言葉ではないだろうか。

話をすり替えて怒りを鎮火させようとした私に対して、幼い息子の方がスマートなやり方を知っている。

この事に気づいた時、息子は既に寝ており、私は息子に対して誠実に謝る機会を逃してしまった。

 

どこかでどなたかが書いていたが、怒りとは知性を減退させる。この事を忘れないようにしたい…。