ダラ奥こしあんの家族大好き!

未就学児×2と姑とのギリギリな日々を綴ります。松江塾ファン。

中だるみ②

前回の続き。

夫婦茶番

茶番の当日。普段になく朝飯をてきぱきと準備したので義母に「あら、珍しい」と言われてしまったが「早く一息つきたいので…」と、それらしい事を言ってお茶を濁し、夫の登場を待った。

子供達はEテレの0655に夢中でなかなか食卓につこうとしなかったが、私がデザートのりんごを剥き始めると、わらわらと寄ってきて「ウサギさんにして欲しい!」とか「青リンゴは嫌だ!」など好き勝手言いながら席に着き始め、夫以外の皆が揃ったので、おかずを取り分けながら、ご飯を食べ始めようとした時、夫が欠伸をしながら部屋へ入ってきた。

開口一番「息子君!一昨日のテスト、不合格だったんだって??お父ちゃんびっくりしたよー」と息子に話しかけた。

息子はキョトンとしていたが、夫の言葉に対して「そうだったみたいだね…」と少しニヤニヤしつつもバツが悪そうに答えた。義母も私も夫と息子の顔を見ながら何事?という顔をしていた。

続けて夫が「きちんとお勉強していた?」と息子に訊いた。息子は少しだけ表情を緩ませながら「ふらいぱんじいさん、やったよ?」と言った後で何かに気づいたのか「あ!計算もやってるよ?あと漢字も書けるよ」と言った。

夫は「きちんと勉強するっていうのは、できる事や好きな事ばかりじゃなくて、できなかった事をできるようにする為に、問題を解いたり考えたりする事だよ。息子君は、そういうお勉強はできていたかな?」と、改めて訊いた。

息子は「うーん…」と考え込んだ後、不安そうな顔で「息子君、できてないよね?」と私に訊いてきた。いきなりこっちかい!と思いつつ「その質問に母ちゃんは答えてやれない。息子君はどう思う?」と返した。

息子は夫と私の顔を見比べて、しばらく考え込んだ後、しょんぼりしながら小さい声で「…できてないと思う」と言った。

私は「息子君が『できている』と思うなら自信を持って『できている』って答えていいんだよ。親の顔を見て答えを探さないで、よく考えてごらん」と、少し踏み込んで考えるように促した。

本当に「できている」と思っているなら致命的だし、考え方を根本から変えるために親の方がもっと息子に寄り添わなければならない。

息子は少し泣きそうになりながら「できてない!」と言った。私は少しホッとした。

ここで夫が「じゃあ、きちんとお勉強しないといけないね。お母ちゃんはね、息子君の勉強を見るために早く仕事を終わらせて、お迎えに行ってるんだよ。お勉強しないと、お母ちゃんがやってる事が無駄になるよ?」と、息子には少し難しい話を差し込んできた。

仕方ないので「お母ちゃんねぇ、お勉強を見ないで済むなら本当は働きたいんだ。美味しいものをいっぱい食べたいし、ロックミシンが欲しいし、息子君や娘ちゃんにも新しいオモチャを買ってあげたいし、そうするにはお金が必要でしょ?お金を稼ぐには働くしかないんだよ」と説明を加えた。

「だけど、今、働いてお金を稼いで楽しい事をするよりも、息子君がきちんとお勉強をして、色々なことを覚えて、ゆくゆくは自分であらゆる物事を判断できるようになる事の方が、うんと大事なんだ。だから、お勉強をさせる為に早くお迎えに行ってるんだよ」とそこまで言うとしょんぼりしていた息子も少し分かったような表情をしていた。

義母への再確認

しょぼくれた息子を放置して、今度は夫が義母の方に向いて、なぜ、子供を早い段階で松江塾に入れたのか?を話し始めた。

私たち夫婦は高卒だし、子供の勉強を見る方法が分からない事や、子供達には早めに独立して欲しいと思っている事、それには「自学」の力が必要な事、「自学」を身に付けるには松江塾しか無い事、松江塾では基礎をしつこいぐらい繰り返す事など、他にも色々あったが、私達がメリットだと思っている事を伝えてくれた。

また、義母が施設に入っていた5〜6年の間にかなりの出費があったので、子供達が高校、大学と進むなら、可能な限り公立に進んで欲しいと思っている事、通学圏内の公立高校の偏差値が軒並み高い事も併せて伝えた。

それに対して義母は出費の部分には触れず「そんなふうにやっている塾なら大丈夫だね。通う事自体は賛成だし、勉強もドンドンやればいいと思う」と言ったので、すかさず夫は「だから、勉強している時は母さんも協力して欲しい」と畳み掛けた。

ここで幼稚園のバスが来る時間になってしまったので話を切り上げたが、義母も息子も私達が打った茶番で、ある程度言いたい事を理解していると思う…というか、思いたかったのだが。

それから

義母は勉強中に進行の邪魔をする事がなくなった。だが、勉強の話題になると「息子君はまだ小さいのによく我慢してるよ」と言うようになってしまった。

果たして、頑張る事と我慢する事は同列だろうか。頑張る事とは忍耐とも言い換えができると思うが、忍耐と我慢の言葉の持つ意味を考えると、辛い事に対するベクトルが正反対なので、私としては義母のこの言葉を聞き流してしまう事は出来ない。

それに、私から見て息子は「頑張っている」と思う。それも、相当頑張っている。勉強に対する忍耐力だけは高い方だと思う。なので、小さい抵抗だが、義母には「息子はよく『頑張って』ますよね〜」と相槌を打つ事にしている。

そして、子供達は相変わらず、帰宅すると眠い様子だが、一応勉強しようという姿勢は見せてくれる。だが、寝てしまうとしっかりと朝まで寝てしまい起きない日がずーっと続いた。

息子は最低限、音読だけはこなすが、授業の復習やペナテストのやり直し等、全然手についていない。分かってはいたが、一度でも緩めた手綱は何度引き絞ってもなかなか元のリズムに戻す事ができない。

またしても低空飛行へと戻ってしまったが、こうなればあとは這い上がるだけだ。3月後半ごろのような勉強のリズムに戻す事にまずは集中しようと思う。

 

中だるみ①

ここのところブログをサボっていたが、我が家ではおよそ1週間近く、大人3人による勉強時間ないし勉強方法についての静かな対立が起きていた。

一昨日になってやっと落ち着き「なぜ子供達に勉強をさせるのか」という、以前も散々話し合って皆が納得した結論を再確認し、表面上は平静を保てるようになったのだが、家族から掛けられた言葉が茄子のヘタにある棘の如く、なかなか抜けないのでブログで供養しようと思う。

勉強量

息子の勉強量については義母&夫VS私でそれぞれの意見がぶつかり合っていた。

それぞれが必要だと感じる勉強量は多い方から、私>夫>義母の順である。

息子は私の準備不足で平仮名の読み書きが怪しい状態での入塾になった。それらを補う為に授業の復習やペナテストで落とした問題など、理解できるまでやり直すために春休み中は毎日2時間弱、息子に勉強を教えた。

そのおかげか前回のペナテストでは初合格、春のテストはギリギリ90点を超える成績を叩き出し、息子以上に家族が浮かれまくっていたのが悪かったのだと思う。一旦、結果が出てしまったという事で気が緩んだのだろう。

4月に入って義母から「息子はよく頑張ってるよ。息子に厳しくしてる分、貴方は頑張ってるの?」という問題提起があった。

こう聞かれるという事は、義母は私の振る舞いに何か不満があるのだろうし、私も少なからず心当たりがあった。

毎日2時間も息子に勉強を教えていたので、元々苦手な料理のクオリティは下がり、出前が増えたおかげか義母が胃の調子を崩したのだ。

家族の健康を預かる立場にありながらこのザマである。頑張っているのかと訊かれたら全力で「No」と答えざるを得ない。

しかし、ただの言い訳になるが、私も3月は仕事の繁忙期と確定申告でクッソ忙しかったので「息子の勉強を見る」という新しいタスクが発生した事によって、完全にオーバーフローを起こしていたのだ。

正直、義母の「貴方は頑張ってるの?」という問いかけには「ほんまに勘弁してくれ…」と喉元まで出かかっていたが、義母の問いかけ自体から逃げる為に目先の話題を変える事で話を逸らす事にした。まともにぶつかり合ったらどちらも無傷ではいられないだろう。

「いやー、本当に息子はよく頑張ったと思いますよ。私は小1の夏休みぐらいまで平仮名怪しかったんで、息子がたったの1ヶ月で平仮名の読み書きや簡単な数字の計算ができるようになったのは、本当に凄いと思ってます」

「そうよねぇ、小学校に上がって覚える事を幼稚園でやってるんだから、息子君は相当頑張ってるよ」

「私、小学校であんまり授業を聞いてなかったから、どうやって字を覚えたのか、記憶にないんですけど、お母さんの小さい頃はどうやって平仮名とか覚えてました?どんなふうに習ってたんですか??」

内心冷や汗をかきつつ、渾身の返しである。義母は少し思い出すようなそぶりで「書き順や形をノートに何度も書かされたかなぁ…」と話し始めたので、話題を義母の小学生時代へと移す事ができた。

義母の思い出話を一通り聞いた後で、現在は義母や私の頃とは指導要領が変わり、学習内容が増えた事により、勉強の進み具合が段違いである事を話し、基礎的な知識を前倒して習得する事が後々の学習に繋がるのだという事で話を締め、何とかその場は乗り切った。

しかし、それから

年長になってから、息子は勉強中眠そうにしていたり、帰宅後布団に直行する事が増えた。

毎日の課題である音読や三語短文は欠かさずにやらねばと、頃合いを見計らって息子を起こそうとすると義母が「息子君はよく頑張ってるよ。今は寝かせてあげたら?」と言うようになった。

平仮名の書き取りでは、下手な字を直すように言っても、横から義母が「字が書けるだけ凄いのよ。息子君はよく頑張ってるね」と、こちらの腰を折るようなことを言う。

そんな日が続き、息子は次第にやりたくない教科を避けて最低限の課題しかやらないようになってしまった。息子にも義母にも苛々しながらまんじりともせず「これではマズい」そう思い始めた矢先の事である。

夫の追い討ち

久々に休みになった夫と義母と私で息子の勉強について話をしている時だった。夫から「4月から新しいクラスでストレスも溜まってるだろうから、お勉強を減らしてあげたら?」と言われた。

義母は大きく頷き、私は首を傾げた。息子や娘の勉強を見るために4月から仕事を時短にして早めにお迎えに行き、時間の余裕を作り出し、子供達が眠そうにしている時は寝かせてやっている。勉強量は4月に入ってから相当減っている。

私は「平日は勉強時間を減らす事はできない」と告げたが「だったら、日曜日ぐらいは思いっきり遊ばせてあげようよ」と、夫はなんとか勉強量を減らそうとしてくる。さらに義母が「子供が子供らしく遊べるのは今のうちだからねぇ」と合いの手を入れて来た。その考えは分からんでもないが、2人には私の危機感が全然伝わっていないようだった。

多勢に無勢。一旦大人しく折れて2人の出方を伺っているうちにあれよと時間が経ち、授業の復習ができない状態でペナテストを受ける事になった。

結果、−6で不合格。

結果を聞いて夫は驚愕していた。なんで?と。義母もスン…としていた。前回の合格は何だったのか?というぐらいの落差であった。

なんで?もクソも、単純に勉強してないからである。2人とも賢いのにそんな事も分からんのか…と落胆したが、気を持ち直して、息子の勉強量について、夫と2人だけで話をした。

私が仕事の時間を減らして子供達の勉強を見るつもりであったが、子供達が疲れているので、なかなか勉強が進まなかった事、前回から全く進んでいないドリルや問題集などを見せながら、勉強中の義母や息子の様子なども伝えた。

夫は「平日、もっと勉強してると思ったから『休ませてあげたら?』って言ったのに、全然やってなかったのか…」と、ここに来てやっと実状を把握したようだった。

流石に私の無念さも伝わったようで、夫は「お母ちゃんが仕事を削ってまで勉強を見ようとしてくれているのに、全然コストに見合ってない。だから息子にはきちんと勉強をするように伝えるし、勉強しないでだらけていた分、今よりも勉強がしたくなるような仕掛けも必要になると思うから、今度色々と考えよう」と言ってくれた。

作戦会議

ここまで来ると、あとは義母である。

夫に義母から言われた言葉を伝えると「ひぃぃぃいぃい〜」っと悶絶しながら体を捩ったのち「あの世代だからそういう考えにもなるよね…。だけどお母ちゃんが頑張ってないわけでは無いよ。…本当はもう少し家事が進んでくれていたらいいけど(dim.)」と、こちらもまぁ大概だなということを言ったので一睨みしたら謝ってくれた。そんなもんは私が一番に分かっている。

夫は翌朝、義母や息子の前で茶番をやろうと提案してくれた。

夫が息子の前でペナテストが不合格だった事を大袈裟に嘆き、息子に「お勉強はどうしてたの?」と訊く。そこに息子や義母が会話に入ってくるだろうから、この数週間で全然勉強が進んでなかった事、私が時間を無駄にした事などに夫が触れて、息子には勉強をするように言い、義母には改めて、息子をどうして松江塾に入れたのか?という話をする…という筋書きである。

 

…思った以上に長くなったので、続きは次回。

溜め込んだ三語短文

新年度を迎え、環境の変化からか夕方に眠ってしまう事が増えた息子。

音読は何とかなるが、先週の火曜日から三語短文が進まず6日分も溜め込んでしまったので、日曜日に一気に消化する事になってしまった。

長い日曜日

息子の三語短文は、短文にならない事が多い。3つの単語を使った別々の話になってしまう。息子と一緒に一文になるように話し合いながら校正をすると、それなりに長い物語になり、その物語を要約すると、やっと短文になる。

三語短文のノートにはその過程を書いたり、その都度で息子の言葉の使い方で気付いたことや、辞典を引きながら単語に関する補足をメモる。たまに息子が文字を書いたり漢字を練習する事もある。

そんな感じで三語短文に取り組んでいるので、時間がかかる。それを一気に6日分もやるだなんて無謀としか思えないのだが、これ以上溜めるともっと苦しくなるし、溜め込む事の弊害を実感してもらうには良い機会だと思った。始める前までは…。

役割分担

午前中は夫と子供達で公園で遊び、その間に私は仕事を進め、午後に夫とバトンタッチして子供達の勉強を見る作戦で行こうと思っていたが、公園遊びが余程楽しかったのか、昼食後、息子はなかなか勉強をやりたがらず、三語短文を始めるまで2時間ほどかかってしまった。

その間、娘は動画を見る為に黙々と名前の書き取りや運筆を進め、おやつの時間までに全てを終わらせていた。

勉強を済ませて動画を観ている娘を横目に息子はグダグダとしていたが、「勉強しないとオヤツは出さない」と脅すと「お母ちゃんじゃなくて、お父ちゃんと一緒にお勉強したい」と言ったので、午前に引き続き午後も夫が子供達の面倒を見る事になってしまった。

夫が息子の三語短文を見る場合、息子の語りをその場で要約してササッとノートへ書いてしまうので早く終わるが、息子は単語を覚えていない確率が高い。ただのお話作りで終わってしまう。

話を膨らませたり、内容にツッコミを入れたりして息子と会話があればいいのだが、それもない。

※ 取り敢えず「指定の言葉を使ってお話をつくった!」という達成感を持ってもらうのが目的なら、話を作りっぱなしでもよいと思う。

夫に三語短文を託すのは不安しかなかったが、数時間後に様子を確認しに行くと、不安は的中していた。

息子と夫は、まるで売れっ子作家と口述筆記のライターのような関係でお話作りを進め、既に2日分が終わろうとしていた。

夫がやつれた顔をしていたので、ここで私と交代する事にしたが、息子はあからさまに嫌な顔をしたので、気を引く為に息子を物で釣る事にした。

「ひそひそ」と「こそこそ」の違い

14日の言葉「ひそひそ」を息子に理解してもらう為に、アイスを使うことにした。

我が家では風呂上がりにしかアイスを食べられないルールにしている。

息子の耳元で「アイス食べたい?」と聞くと息子は大きい声で「うん!」と元気よく答えたので「お父ちゃんに聞こえないように『ひそひそ』声でお返事してね。で、ここから先が大事なんだけど、アイスは絶対に誰にも見られないように『こそこそ』しながら食べてね」と言ってアイスを渡した。

息子は小さい声で「うん」と言うと、ニッコニコで部屋の隅の死角になっている所へ行ってアイスを食べ終えると私の元に戻って来たので、そこですかさず「『ひそひそ』と『こそこそ』って似てるよね。どう違うか分かる?」と訊いた。

息子は鳩が豆鉄砲を食らったような顔をした後、1〜2分考えて「同じじゃないの?分かんない」と答えたので、息子に辞典をひいて調べるように促した。

息子は渋々と言った様子で、私と辞典を引いて言葉の意味を調べたのだが、辞典の説明ではピンと来てないようだったので、今度は夫と娘に協力してもらって「ひそひそ(ひっそり)」と「こそこそ(こっそり)」の違いを実演する事にした。

◯んこ野郎

娘の言葉遣いは変な方向に独特で、トイレにこもった夫の事を「◯んこ野郎」と呼ぶ。ある意味間違ってはいないのだが、トイレに入っただけで4歳児に「父ちゃん、◯んこ野郎だね」と事実を罵倒される夫を見ていると、笑いが込み上げてくる。因みに、娘は勘が良いので私には「◯んこ野郎」とは言わない。

夫は子供達から逃れる為にトイレで休憩する事があり、それを私は黙認しているが、子供達はそんな夫を許せない。

娘にはキチンと例の言葉が世間ではNGワードである事を叩き込んでいるので、夫がトイレで籠城しているのに気づくと、そそくさと私のところへ走り寄って来てプリプリしながら小さい声で「お父ちゃん、また◯んこ野郎だよ!」と報告してくれる。

…と、前提が長くなってしまったが、「ひそひそ」と「こそこそ」の違いである。

息子に、トイレに入る夫とそれを私に報告しにくる娘の様子を言葉で説明するように言った。

息子は暫く考えた後「お父ちゃんがこっそりトイレに入ったのを〜、娘ちゃんが見てて…、あっ!!!お母ちゃんにメッチャ小さい声で『◯んこ野郎』って言ってた!」と言った。喋りながら何かに気づいたようだった。

そこで、息子に「『ひそひそ喋る』とは言うけど、『ひそひそ歩く』とは言わないよね?」と言うと大きく頷き「『こそこそ』歩く!」と言った。

ここまで気が付けば充分だろうと思って、再び辞典を開きながら、「こそこそ」は誰かに見つからないようにしている時に使う言葉で「ひそひそ」はなるべく音を立てないように小さな声で喋る時に使う言葉だ、と説明した。

だいぶ時間はかかったが、息子は「ひそひそ」と「こそこそ」の違いに納得したようだった。

一旦納得すると、息子は三語短文を作るのが早かった。違いが分かるから言葉をどう選んだら良いのか分かったのだろう。

その後、息子は集中して残った分の短文を作り上げ、溜め込んだ分をキッチリ消化することができた。終了したのは就寝時間ギリギリだった。

言葉って聞き覚えがあっても、意味がわかないと使えないし、小さい子供の場合、腹に落ちる感覚がないと理解は無理よなぁ…って当たり前のことを家族で一日かけて実感した休日だった。疲れた…。

匙加減とプラン

息子のクラスの懇談会。前回と同じ失敗はすまいと自己紹介では介護の事に触れずにいたら、無事、役割が決まった。ちょっとホッとしている。

懇談会後、帰宅してすぐに勉強を始めたのだが、息子はいつも通り「おなか空いたー!」からの「眠い〜…」で、本当に机に突っ伏して寝てしまった。

幼稚園では仲の良かった子が他のクラスになってしまい、慣れない環境で相当緊張したのだろう。娘は社交的な野生児なので、今のところ全く問題なく幼稚園に通えているが、息子は慣れるまでにもう暫く時間がかかりそうだ。

勉強は?

こんな日のために、毎日の勉強はプランA〜Dまでを準備している。

  • A:フルコース 1時間半ほど
  • B:平仮名・音読・三語短文・日記 30〜45分ほど
  • C:音読・三語短文・日記 30分ほど
  • D:音読・日記のみ 15〜20分ほど
  • 最低限:音読 10〜15分ほど

息子の疲れ具合からするとB〜Dだが、息子に決めさせる事にした。

例外を集める

寝起きの息子にチョコチップパンを食べさせ、少し目が覚めた段階で30分のアニメを見せ、程々に満足感が出たあたりで「今日のお勉強だけど…」と切り出すと、息子は自ら「ふらいぱんじいさんをやって、お話作り(三語短文)して、日記書く」と宣言。

寝起きのすっきりした頭で音読をしたからか、普段とは違い、あまりつっかえずスラスラとお話を読み進め、計算音読も初めて1分切って読み上げが出来た。

その次に日記を書くと言い、今日あったことを日記帳のフォーマットに沿って、五十音表を見ながら書き進め、一文ができてから満足すると、三語短文に取り掛かったのだが、私の方が眠気でギブアップしてしまい、翌日にまとめてやる事になった。

幼稚園での疲れをリフレッシュして勉強に取り掛れて、今回はたまたま上手くいった方だと思う。寝っぱなしで朝まで起きない事もあるし、息子がぐずってキレたりしたら勉強どころではなく音読くらいしかできなかっただろう。

そのうちに、こんな例外を集めて「上手くいくパターン集」なんてものを作ってみたいと考えている。それが息子の取説になってくれれば、勉強を教える人が変わったとしても「パターン集」で何とか対処できるかも知れないし、息子が大きくなった時に、本人が困っている時の道標になってくれるかも知れない。

属人性の排除 = 自立かも?

今、私が息子に対してやっている事は属人性の高いものになってしまっている。

来年、娘が年長になったら、平仮名や数字の勉強をさせようと思っているので、2人を同時に、同じように見るなんて事は不可能だし、手のかかる娘にウェイトを置いて見るならば、今のうちに息子の勉強を少しずつ手放せるように準備しなければならない。

年子故の面倒臭さに直面しているが、あと5〜6年後にはラクになるかもしんないと思って(そうであって欲しい!)、適度に頑張ろうと思う。

3月の振り返り

この3月を振り返ると、たったの1ヶ月ではあるが、家族ととても濃い時間を過ごす事ができた。ひとえに松江塾のおかげである。

ハンドシェイク

この1ヶ月を振り返って、夫から「勉強を始めてから、息子とのコミュニケーションがスムーズに取れるようになった」と言われた。

その時、私の頭にパッと浮かんだのはハンドシェイクというネットワーク用語だった。

大雑把に説明すると、端末同士で本格的な通信を行う前に、通信方式や各種の設定値をやり取りする事をハンドシェイクと呼ぶ。

👇詳しく知りたい方はこちらが分かりやすい。

e-words.jp

ハンドシェイクをうんと噛み砕いて説明すると「通信を行う前の段階で条件を揃える事」になるが、コミュニケーションって、ただ言葉が喋れるだけでは難しくて、相互で共通した常識とか、前提になる知識といった条件が成立しないと成り立たない。そこが似ている気がしたのだ。

授業や日々の勉強を通して、息子の中で、必要な常識的ルールが確立されつつあるようで、今回、息子と夫の間でハンドシェイクが確立した事により、スムーズな情報伝達(コミュニケーション)がなされるようになったのだろう…と感じた。

「日本語が出来る」だけでは成り立たないコミュニケーションの世界へ、息子は一歩踏み出したのだ。息子の勉強を見てる私も責任重大である。

目で聞く

松江塾の授業で毎回聞くのが「目で聞く」という言葉だ。

その「目で聞く」を息子ができているかと言えば、とても怪しい。目の前の真島先生やくみ先生を目で追っていたかと思うと、画面に映る己の顔と変顔対決に勤しんだり、疲れが溜まると部屋をぐるっと見回したり、消しカスを手で弄んだり、鉛筆に話しかけたり、まぁ、落ち着きがない。

授業中であれば、気が散った瞬間に声を掛けて先生方の発言に注目するよう注意するが、日常生活の中では、それが徹底できていない。

目を合わせて、黙って人の話を聞く、というのは忍耐を求められる。

息子には、急に話したくなっても我慢、話の内容を正しく理解する、目線を逸らさない(逸れてしまっても元に戻す)、という事を噛み砕いて説明したが、これも引き続き言い続けるしかなさそうだ。

3月に購入した教材

授業についていくにあたって、授業で出題された問題に近い問題集を幾つか見繕って購入しているが、今の息子には難易度が高いものは使わず、比較的やさしいものや計算問題を進めている。

また、平仮名は勿論、カタカナ、漢字は壊滅状態なので、運筆からやり直しをする為に、あらいくまたんさんの記事を参考にドリルを数冊購入。

araikumatan.hatenablog.com

現在は問題集より運筆や書き取りの方にウェイトを置いて毎日の勉強を行っている。

👇 買ったものはこちら

運筆や平仮名の練習に
  • なぞらずにうまくなる子どものひらがな練習帳
  • 隂山英男監修 勉強したくなるさんすう・こくごプリント小学1年生前期
  • 市販の塗り絵
計算や国語の文章題など
  • 学研プラス 小1国語 文章読解 (早ね早おき朝5分ドリル)
  • 学研プラス 小学1年 かん字 (毎日のドリル)
  • なかやまきんに君のきんにくドリル 小学1年生 かん字
  • 小学1年生「は・を・へ」のつかいかた (くもんのにがてたいじドリル こくご 1)
  • 1年生文しょうの読解 (くもんの小学ドリル 国語 文章の読解 1)
  • 受験研究社 小1 ハイクラスドリル 算数
  • 陰山英男の徹底反復 プレ百ます計算
  • 陰山メソッド 徹底反復 くりあがり くりさがりプリント

親の課題

夫と私で勉強を見る時の姿勢が違うので、息子はその時々に合わせて態度を変えて、何とか勉強を回避しようとしている様子がある。

私の時はストレートに「眠い」「お腹すいた」「娘と遊んでる最中だから」と、勉強を始める前にこちらを挫く事を言ってくるが、夫の場合は、勉強の最中にやり方で揉めて夫と衝突し、息子がキレて逃走する事が多い。

夫と揉める原因になっている「やり方」だが、息子のやり方は私が教えた事なので、私と夫で「問題に対するアプローチが違う」という事になる。

2人で言っている事がバラバラだと、この歳では激しく混乱するだろうから、統一する必要があるし、そもそも、私が低学年の頃の記憶が抜けている事、勉強に興味がない学生時代を過ごしてきた事で、勉強に必要な基本的な技術(字を書く・文字を読む・計算)をうまく教えられていない可能性が高い。

という事で、学校の先生がどのようにして子供達に勉強を教えているのか俄然気になり出し、買ったのがこの5冊である。

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  • クラス全員に達成感をもたせる! 1年生担任のための国語科指導法(土居 正博)
  • クラス全員が熱心に取り組む! 漢字指導法(土居 正博)
  • クラス全員のやる気が高まる! 音読指導法 (土居 正博)
  • 親子ではじめよう 算数検定11級(日本数学検定協会)
  • 発達障害&グレーゾーンの子の「できた!」がふえる おうち学習サポート大全(植木 希恵)※ kindle

この5冊を元に、教え方の叩き台をざっくり作成し、夫と勉強の教え方について協議したが、夫の頭の作りが私とはかけ離れており、夫の言うてる事が4割は理解できず、決めきれない事が残っている。

しかし、共通してこれはやった方が良さそう、というのも出てきたので4月から始めたものもある。

三語短文で使うノートを、こくごノートから方眼ノートへ変更

今までこくごノートに書いていたが、辞典でひいたページのメモや手書きの絵、言葉を理解する為に必要な情報など、書き残したい事が一杯あるので方眼紙のノートにした。

👇目次付きなのでこちらを使っている

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  • コクヨ 研究記録用ノート リサーチラボノート エントリーモデル A4 52枚
日記をつけさせる

日々の事を微細に説明したがる息子の話を聞いてやれない事が多いので、それなら日記書いてもろたらええやんという、安易な理由である。

文字を書かないといけないので書き取り練習をやりたがらない息子には良さそう。

👇書く事が多くならないように、まずはこの日記帳をつかっている

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  • ひとこと日記帳(一般社団法人日本医療福祉教育コミュニケーション協会)

…という事で、3月は松江塾がスタートし、年度末の忙しさの中その流れに乗ってやれる事を何とかやってきたが、今振り返ると取りこぼしも多く、反省する事も沢山あった。

4月は新年度のスタートで、子供達も環境の変化について行くのがやっとだと思う。様子を見ながらできそうな事をやっていこうと思う。

役員決め

新年度が始まり、娘のクラスの役員決めが行われた。

自己紹介で「介護と仕事で…」と言った瞬間にサッと一歩引くような空気が充満し、役員決めでは、簡単な役職に立候補しても「こしあんさんは大変だから…」と、気を遣われてしまった。

皆さんのお気持ちはありがたいのだが、今年で何かしらやらないと、クッソ忙しくなりそうな娘の年長の役員をやる事になってしまう。だが、出来上がってしまった「年子と姑で大変なこしあんさんに配慮しました!」という空気を壊すだけの気力はなく、「来年こそ大変だからやりたくねーんだよ」という理由が、皆さんのご配慮に対してあまりにも自分勝手過ぎるような気がして、今年の役員は見送った…。私の押しが弱かったのだ。

お世話になってるからこそ何かしたい

今、子供達を通わせている幼稚園は、近隣でも「のんびり・ゆったり」で有名な園で、お勉強は程々に、学年の垣根を越えた園庭遊びや工作、季節の行事、近所の方達との交流なんかに力を入れている。

この幼稚園には息子が年中、娘が年少の時に入園した。

それまでは息子も娘も別々の保育園に通っており、公立の保育園に通っていた息子は「団体生活がおくれないので困ります」と先生から面談で苦情を入れられる程の引っ込み思案&強いこだわりの持ち主だったので、時間ごとにやる事が決まっており(子供が急かされる)、職員の配置も一杯一杯(トラブルを見逃される)、それ以外にも職員に余裕が無いが故の対応の杜撰さ(情報連携ミス)が目立つような環境では、息子の特性が悪い方向に強化されそうな予感があり、娘と一緒に幼稚園へ移転したのだ。

この幼稚園に通い出してから、息子は良い意味でのんびりと日々を過ごすようになり、こだわりの強さは残るものの、行事に対しては今までになく積極的に参加するようになり、息子が負荷をあまり感じずに大きく成長している姿を見せてくれるようになった。

対人関係では若干の不安が残るが、息子は保育園のように必要のないプレッシャーには曝されず、やりたいと思う事を先生方に尊重して貰ってイキイキと過ごしている。

息子のそんな姿を見られるようになって、私としては幼稚園に何かしらの形で感謝を示したいのだが、まだ何もできていない。

明日は息子のクラスの役員決めがある。

明日こそは、何かしらの役割につけるように頑張ろうと思う。

やってねぇ〜…(泣)

明後日から幼稚園が始まる。

新年度の準備をしてこなかったので、今週末でやり切るつもりだったのだが、タイミング悪く春の陽気に誘われた夫が「久々に土日がしっかり休みだし、今度いつ休みになるか分かんないし、前からやりたかった模様替えしよう〜」と言い始めた。

私は、いつか整理しようと溜め込んでいた幼稚園からのお知らせの山を部屋の各所に盛り上げていたので、この急な申し出に反発した。

書類の置いてある場所が分かんなくなったらどうすんだよ!普段家にいないクセに部屋の模様替えとか、頭沸いてんのか?!と。

だが、アラフォーの主婦がそんな事を言っていては沽券に関わるので「今日はやる事があって手伝えないので、模様替えは諦めて欲しい。それに、親のどちらかが息子の勉強を見ないといけないのに、模様替えに人手をとられて、息子の勉強のペースを落とす事になるのは不本意だ」と伝えた。

本音は隠したが、嘘はついてない。とても真面目で立派な建前である。だが、夫には通用しなかった。

「そんな事言っても、こんなに晴れてていい天気の日曜日なんて、そうないよ?」

夫は本当に凄い。全く人の話を聞かない。答えも明後日の方向からやって来る。

我慢できない

夫のこういう部分に対して諦めを持てるようになったのはごく最近である。結婚してからの数年は大変だったが、義母が間に入ってくれたので何とかなっていた。

しかし、息子が生まれたタイミングで義母が倒れ、私と夫の間を取りもち、常識的な方向に軌道修正できる人がいなくなってからの数年間で、私たち夫婦はお互いを擦り減らしながらぶつかり合い、時には言い争いになりながら、何とかやってきた。

しかし、諦めはついても全てを委ねるわけではない。諦めと放棄は別物だ。

夫が衝動性を我慢できない性分であるのは結婚してから今までのあらゆる出来事で重々承知している。しかし、その結果はこちらである程度ハンドリングしておきたい。

私は突発的な予定外の出来事が嫌いだ。お互いに諦めの付くものが年々増えていても、どうしても我慢ならないものはあるのだ。

そんなわけで

間をとって、夫が模様替えをするが、私は手伝わない事にした。

部屋の一角に私の所持品をかき集め、ここには手出しをしないように念を押して模様替えを許可し、私は新年度の準備を諦めて、残っていた家事を進める事にした。

ん…?

新年度の準備に必要なものは、模様替えを行なっている部屋にあるので、手出しができない。

だったら、別の部屋に道具を持ち出してやればいいじゃんって話だが、私は場所へのこだわりが強く、コックピット化した作業スペース以外での仕事はやりたくないタイプだ。

この性質のお陰で自らクビを締める事が多いのだが、なかなか良い解決策がない…。

という事で、新年度の準備をやっていない言い訳を長々と書いたが、夫と私には互いに譲れないものがあるが故に、お互いの足を引っ張り合うシーソーのような関係をずーっと続けているし、今後も引き続きこのような感じで歳を取っていくだろう。

あんまり長生きはしたいとは思わないが、夫とは仲良く過ごしていきたいものである。