ダラ奥こしあんの家族大好き!

未就学児×2と姑とのギリギリな日々を綴ります。松江塾ファン。

押しの弱い息子

人に注目されると文字通り動けなくなる息子。

オンラインで受講している授業も、最初は「息子君、恥ずかしいから画面に映りたくない」と言って画面をOFFにしようとしていたくらいの引っ込み思案&内弁慶の併発型である(面倒臭い)。

見栄か羞恥か

昨日の授業、息子は冒頭のテストで「もう少し時間が欲しい人は?」の問いかけに「はい!」と声を上げる事ができなかった。

3問ほど手が付いていない問題があったので「時間が欲しいって言ったら?」と勧めたのだが、息子は画面の向こうで活発に飛び交う生徒たちの声に圧倒されたのか、自分の発言を差し込むタイミングも計り損ねまごまごとしているうちにテストの時間が打ち切られてしまった。

授業中、イマイチ集中しきれない様子で「息子君、ビリなんだよね。できないんだよね…。『はい』って言えばよかった…」と呟いていたのを見て、息子に「大きい声を出して、出来ても出来てなくても『できました!!』って叫びなさい」と無茶な指示を出した。

本当はダメな行為だと思う。だけど、息子は声を上げたいのに行儀良く順番待ちをしている。そんな事ではいつまで経っても授業に参加できない。言いたい事があればその場で言えばいいし、誰かに伝えたいのならそこへ届くように声を張ればいいのだ。

そこから私は息子の授業を一緒に受ける事にした。息子が問題を解けば「はよ『先生、できましたー!』って叫べ」と発言を促し、問題が解けていなくても「声を出す練習だと思って『できましたー!』って言うとき」と声を出す事を強制した。

最初、息子は恥ずかしそうな感じで「できました」と平坦な声で画面に喋りかけていたのだが、先生方が他の子の声には返事を返しているのに自分の声には反応がないのに気づいたらしく、次第にボリュームを上げるようになっていった。

くみ先生の授業中、息子の「できましたー!!」は何回程だっただろうか。結構頑張って叫んでいたが、2問目の最後の方でやっと先生から「はい(ニッコリ)♪」とお返事を返していただいた時、息子は満面の笑みでガッツポーズをし、私や同室にいた家族にハイタッチをしてまわった。

そこから息子の授業に対する集中具合が変わった。テスト中、部屋を見回したり、鉛筆を転がしたり、他に注意を散らしていた息子が、画面をじーっと見つめるようになり、水分摂取を勧められればお茶を飲み、くみ先生の体操にも必死で追いつこうと体を動かしていた。きちんと先生の言葉に反応して行動を起こしていたのだ。

授業の最後、お別れの時には部屋中に響く声で「バイバ〜イ!!!」と手を振っていた息子。通話を切ってから、同室にいた家族が皆「息子君、頑張ったね!!!」と息子を褒めてまわった。特に義母から「息子君、きちんと授業を受けられてエラかったよ」と褒められた時、息子は照れながら「分かってるよ」と俯いてニタニタしていた。

昨日まで息子は文字を書けない事や授業の内容が理解しきれていない事に不安を抱いている様子があったし、今回の授業の内容も、明日から毎日復習しないと理解ができない状態だと思う。しかし、受け身にならず能動的に授業と向き合うことを今回学んでくれたのではないかと思う。

ひとまず、オンラインで授業を受ける事のハードルを一つは超えてくれたのではないかと思う。あとは、普段の勉強でどれだけ私が息子を褒めてやれるかだと思う。

結局、親だな…。