今朝の事。
珍しく皆が5時過ぎに起床した。朝食を済ますとやる事が無くなったので、暇を持て余した娘がノートを持ってきて自分の名前を書く練習を始めた。
娘は4月から年中さんになる。今月から義母に見守られながら名前を書く練習をしている。
ちなみに「名前の書き取りをしないと動画は見られない」というルールなので、娘は動画が見たくなったら、いそいそと名前の書き取りを始めるようになった。
娘の書き取りは見開き2ページを使って片側に名前、もう一方には娘の好きな絵を書いてもらっている。
それを義母が筆の運びなどをチェックして赤鉛筆で丸をして、ノートの端っこにご褒美のシールを貼ってやるのが流れになっている。
義母は書道の師範の資格を取っているので、字を見ただけで書き順がどうだったか分かるらしい。
形が歪でも書き順が合っていれば大きな丸、書き順があべこべでも形が整っていれば小さな丸、どんな形であれノートのマスを全て埋めていたら花丸など、義母はバツを付けない工夫で娘に丸を与え続けたので、ここのところほぼ毎日、娘は名前の書き取りを続けている。
書字の正解は形が整っている事なのか
今日はたまたま義母がトイレに行ったタイミングで娘が書き取りを終わらせたので、私がノートを確認したのだが、いくつか形がおかしい字があったので書き直しをさせた。
数分後、義母がトイレから戻って来たタイミングで娘が「できたー!」とノートを持って来たので3人で文字を確認したのだが、娘が書き直した字は前よりももっと形が歪んでいた。
もう一度直すように言おうかと思っていると、義母は赤鉛筆でサッと丸付けをして「きちんと書き直して頑張ったね」と娘を褒めていた。
娘も嬉しそうに「おばあちゃん大好き!」と言って椅子を降りると一目散にスマホへと向かって行った。
義母に本当にあれで良かったのか訊いてみると「書き順は正しいから大丈夫。筆の運びが正しければ次第にバランスが取れて字の形は整う」との事だった。
私が見ているところと義母の視点が全然違う事に驚かされるとともに、気になったのが息子の事だった。
正解でも「上手じゃない」
息子は答えを何度も書き直す癖がある。自分の字に自信がないせいか、少しでも気に入らないところがあれば、答えが正しくても消してしまう。
👆これは3回消したところ
今朝も同じ事をしていたので、なんで上手じゃないと思うのか息子に訊いてみたのだが、息子は「汚いから」としか言わなかった。
何が汚いのか分からないので「何が?」と訊くと、むすっとした顔で「字!」と言ったので「正解でも字が上手じゃなかったら消したくなるの?」と訊くとコクっと頷いた。
やる事はただ一つだが…
字が上手なら消さない、という事なら字を練習するしかない。しかし、息子は書き取り練習が嫌いだ。お手本を見ながら2〜3文字書くと、自分で書いた字の下手さに絶望するのか「もうやらない!!」とキレる事が多く、最近は薄い線をなぞり書きするところでやめてしまう。
書き取り練習に対するハードルを下げるか、この「嫌い」を上回るメリットが提示できなければ息子は書き取り練習をやらないだろう。しかし、息子を納得させる話ができる気がしないし、息子の抱えている文字を書く事に対する困難さ(不器用)の由来が特定できない。
そこでおぷちゃ
「小1」とか「新小1」で検索してヒットした投稿を片っ端から読み流して見付けた松江塾ママブロガーのあらいくまたんさんが紹介していた記事の中から、こちらで紹介されていた「ちびむす」を利用してみる事に。
👆うちの息子とは違う方向でこだわりの強そうな鉄くんとがっぷり四つで組み合ったあらいくまたんさん渾身の記事は必見。
「ウチと外で鉄くんの態度が全然違う」というくだりで首がもげそうな程ヘドバンした後、我が家でもあった理不尽な息子の仕打ちを思い出して胸が苦しくなった。いや〜本当、あの頃には戻りたくない…。
息子の字が下手という話は結構書いているが、「ちびむす」の幼児向けの教材を眺めながら、基本になる線の引き方や払い方、図形の線をなぞるということをきちんとやっていなかった事に今更気づき、ここからやり直す事にした。
これなら息子が嫌がる文字の書き取り練習の手前の段階なので大丈夫だろう…と思う。
もちろん、文字の書き取り練習も同時進行で行うつもりだ。そうしないと授業に追いつけない。
娘には出来がどうであれ「できたー!」で許してやれる余裕があるが、私の考え不足で息子には準備をさせる時間が全くない状態で松江塾に通わせてしまっている。
本当に申し訳ないなという気持ちと、初見が苦手な息子には今のうちに先取りできる環境に身を置く事で勉強というものに慣れて欲しいという別々の思考がぶつかり合っている。それにあわよくば、息子には新小1の内容に追いついた状態で来年の入学を迎えて欲しいとも思っている。
ドロドロにくんずほぐれつしている私のエゴに付き合わされる事になってしまった息子を始め家族には心的負担という部分で迷惑をかけているが、まだまだ始まったばかりだ。もう暫く色々とあるだろうが、できる限りの範囲で手を尽くすつもりだ。