ダラ奥こしあんの家族大好き!

未就学児×2と姑とのギリギリな日々を綴ります。松江塾ファン。

息子は猫派

昨日は新小1の初授業だった。

食事作りや確定申告の準備の合間に娘を叱り飛ばし、授業を受ける時に変なもんが写り込まないように整理整頓・掃除を行い、朝から発熱していた息子のケアを行っていた。

…そう、息子は38.9℃まで発熱していたのだった。

小さい我慢が積み重なり…

授業前までに、溜めていた3日分の三語短文は終わらせたいと思っていたので、少し熱が下がったタイミングで「三語短文をやろう!」と声をかけたら「分かってるよ、宿題でしょ。毎日やってるから分かるよ」と息子(年長)にだるそうに言われた。

近くにいた夫は目を丸くした後で(画太郎が似顔絵を描いてくれたら良いのに…)と思うぐらい脳みそが蕩けたような顔でニマニマしながら「あたまいいねぇ〜」と息子を褒めていた。

息子も満更ではなかったような表情をしていたので「宿題しようか」と、兼ねてから準備をしていたノートを渡した。

かわいい動物が大好きな息子はすぐに「ネコちゃんのノート(さんすう)がいい♡」と主張。

残念ながら、三語短文はこくごのノート(犬)を使う予定だったので「わんちゃんも好きだったよね?こっちのノートを使おう」と犬のノートを渡すと「こっち(猫)は何なの?」と訊かれた。

「さんすうだよ。数字を書いたり、数字同士の計算を書く為にあるノートだよ」と伝えたら渋々といった様子で犬(こくご)のノートを開いてくれた。

結構、難しいねぇ…

やっていなかったお題を眺めながら、言葉の意味を一つ一つ息子に教えたが、

3/7「たつ」「しわ」「しょっぱい」→パス!

3/8 「せなか」「ふゆ」「うつくしい」→パス!

3/9「きょうそう」「しょうぶ」「うれしい」→できそう…?

…ということで、3/9のお題に挑戦する事になった。

息子は2〜3分考え込んだあとで「むかしむかしあるところにレーサーカーがいました。…レーサーカーは他の車と競争して勝負に勝ちました。…水を飲んで、嬉しかった!…できた!!」と良い線まで話を作っていたのだが、最後のくだりにある「水を飲んで嬉しかった」が前文までと関連が薄いと感じた私が「なんで水を飲んでるの?」と質問したあたりから機嫌が急降下した。

息子は「いっぱい走ったから水を飲んだの!それで嬉しかったの(怒)!!」と説明してくれたのだが、あらゆる出来事でキャパが溢れそうになっていた私には理解してやる事ができず「そうなんだ〜、じゃあもうちょっとお話を短くしてみようか」と要約しようとしたところ「息子君、疲れた(激怒)!!!」と布団に潜り込まれてしまった。

熱もあったし仕方ないな…と、他にやる事のあった私は息子のことを放置していたのだが、それがよくなかった。

息子は布団から出る事もなくとうとう授業の時間になってしまった。

賽は投げられた…

授業が始まると「まじま先生だ〜…」と息子が呟いたので、授業を最後まで聞いてくれそうだなと思ったのだが、冒頭の20分(テスト)で息子の心が折れてしまい、頭から布団をかぶって画面に背を向けてしまった。

テストの最中、布団の中の息子が問題を解けるよう、プリントを読み上げたり鉛筆を握る手を支えてやったりできるだけのフォローはしたのだが、息子は「字が書けない」事に悔しさを感じていたようだった。

名前だけでも書くように促したが、困った顔で書こうとしないので、反則だと分かりつつ、五十音表を見ながら文字を書くように勧めた。

五十音表を見て少しだけ明るい顔になった息子だが、書く線は全く平仮名の形にならなかった。

苗字の一文字目の1画目と2画目があり得ない場所で重なり合って不恰好になってしまった瞬間、涙目で線を睨みつけながら鉛筆でばってんを殴り書き「もうやらない!!!!母ちゃん嫌い!」と布団に潜り込んでしまった。

救世主は夫

ごめんねぇ〜と声をかけるも、息子は頑なに布団から出ようとせず、話しかけるほどに布団を握りしめる拳に力が入るのが分かったので、この段階で画面をOFFにして夫に助けを求めに行ったのだが、夫も娘のフォローで体力を使い果たしており、ソファーにもたれ掛かって空虚な目でスマホを見つめながら画面をつるつると撫でる虚無なおじさんとなっているところだった。

状況を説明すると「どこまでできるか分かんないけど…」と言いつつ、ドロドロな状態で息子の元へ行ってくれた。

お父ちゃんといっしょ

夫が「息子君、お父ちゃんと一緒に勉強しよう!」と明るい声で話かけると、ワンテンポおいて息子がモゾモゾと布団から這い出してきた。

授業に戻ると、かずの問題に差し掛かるところだった。

平仮名を書く授業ではなかったので「救われた…!」と思いつつ、夫と息子の様子を見ていると、引き算の問題で息子はイラストに引く数の個数分、イラスト同士を線で繋いで残った数を数えようとしていた。

夫はそれを見て「そう考えるのか〜!」と感心し更に「そうするなら、こういう方法もあるよ〜!」と授業から脱線し始めそうだったので「真島先生が解説中だから!」と割って入った。

息子は夫の解説に耳を傾けようとしていたところだったので、真島先生の解説が始まると「?」という表情になってしまった。

一旦夫には黙ってもらい、最後まで先生の話を聞き続けるように息子に促すと、息子も神妙な顔で先生の顔を見つめ続けていたのだが、とうとう体力が尽きたらしく終了15分前に眠ってしまった。

授業を終えて

敗因は全て私にある。

息子のキャパを見誤り、三語短文を先にやらせて意志力を消耗したところで本番の授業を迎えてしまった。

また、平仮名の書き取り練習をしていない状態でテストとなってしまい、息子に不要な無力感を味合わせてしまった。

親のエゴで塾に通わせようとしているのに、息子の状況をしっかり把握もせずに授業で正面衝突を起こしてしまって、息子に対する申し訳なさで一杯になりながら沈んだ気持ちをどうにか振り払って晩飯を作ろうと台所へ向かうと、いつの間にか姿を消していた夫が既に3品ほどおかずを準備していた。

夫に救われた1日だった。

来週の授業に向けて

ボロボロになった五十音表が壁にかろうじて引っ掛かっている我が家だが、目に入る場所に表を貼り直し、音読する前に五十音表の読み上げをやってみようと思う。

また、息子が名前を書けるように練習したり、平仮名のなぞり書きはやらせてみようと思う。

毎日の音読だけでも一杯一杯なところで、更にやることを増やしてしまって息子には負担をかけるが、できなかったことができるようになった瞬間の息子は目の中に星が輝く。

来週はそんな目で授業を迎えられるように、やり方を工夫しながら息子と向き合って行こうと思う。